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リファラル採用はなぜうまくいかない?失敗原因と知っておくべき対策

リファラル採用はなぜうまくいかない?失敗原因と知っておくべき対策

「リファラル採用をやってみたけど優秀な人材が採用できない」「リファラル採用を取り入れるか迷ってるけど失敗するのが怖い」

こんな失敗や不安を抱えている方がこの記事にたどり着いたと思います。

今回は、リファラル採用で失敗する原因とその際の対策について解説していきます。

自社の社員を通じて人材を紹介してもらえるリファラル採用は、低コストで優秀な人材を採用できそうですが、どんなことが理由で失敗に陥るのでしょうか。

リファラル採用で失敗してしまう原因とは

悲しむ女性

さっそくリファラル採用で失敗する原因に関して1つずつ見ていきましょう。

そもそもリファラル採用の必要性(目的)が無い

リファラル採用のやり方云々以前の問題にはなりますが、そもそも自社でリファラル採用が必要かどうかを考える必要があります。

現在、新卒をたくさん採用したいと考えているのにリファラル採用を積極的にしたところで、新卒大量採用という目的は達成できません。そのためリファラル採用をおこなう際は、その目的を考えなくてはいけません。

何のためにリファラル採用を取り入れるのか、また採用するターゲットはどんな人材なのかをしっかりと考えましょう。

自社の社員にリファラル採用が浸透していない

リファラル採用を実際におこなうのは人事だけではなく、社員の力も必要になります。そのため社員がリファラル採用を認知していなければ成功することはありません。

協力者である社員がしっかりと理解できるようにすることもリファラル採用には重要なポイントでしょう。

リファラル採用制度に問題がある

リファラル採用の認知がされていても制度自体に問題があれば上手くいくはずはありません。

問題としては、「認知はしているが制度が分かりにくい」「リファラル採用はあまり急ぎではないので、優先度が下がり結果的に形骸化する」などが例として挙げられます。

問題を解決するにしても、何が問題なのかを明確にし、「インセンティブを上げれば紹介者は増えるだろう」という浅はかな解決策は捨てましょう。

社員への配慮が欠如している

リファラル採用では、社員の知り合いを紹介してもらうことになります。その場合、紹介された人材が不採用になった際に紹介した社員と気まずくなることが考えられます。リファラル採用にはこういった精神面で難しい壁があります。

そのため、いきなり「面接」をするのではなく、「面談」という形で紹介された人材について知り、お互いに選考に進むかを判断してから採用に繋げるか考えるのも良いかもしれません。

会社が上に立って判断するのではなく、あくまで対等な立場になり、お互いがミスマッチしないかを判断することも重要です。

また、社員に対して「自社の魅力の伝え方」などの紹介方法も共有しておくと良いでしょう。

もし社内でリファラル採用の成功事例があるならば、その内容を社内で共有し、どのように進めたのか、どのように魅力付けをしたのかなどを社員が理解できるようにすることも必要です。

いきなり「お金あげるから優秀な人材を紹介してくれ」と頼んだところで無理だということです。

制度全体の動きが把握できていない

各社員がどこまでリファラル採用を進めているのかを把握していないというのも失敗の原因かもしれません。

通常であれば採用担当者が採用全体の流れや進行状況を把握しているので特に問題は無いですが、リファラル採用の場合は採用担当者が把握できない選考フローがあります。

紹介してくれる社員がどのように声をかけ、今どこまで求職者と話が進んでいるのかなど、採用までの流れが分かりにくいのがリファラル採用の悪い特徴です。

そのため、見えない選考フローを可視化し、問題点やケア出来る箇所を採用担当者が把握できるようにする必要があります。

リファラル採用の失敗を減らす対策

ホワイトボードに書き込む男性

リファラル採用で失敗する原因をいくつかあげましたが、改善次第で上手くいく可能性は十分にあります。

リファラル採用の目的を明確にし、社内に認知させる

自社がなぜリファラル採用を取り入れるのかという明確な目的を社内に認知させることで、紹介する社員としてもどんな人材を紹介すれば良いのか、自分は何のために人材を紹介するのかがはっきりします。

目的を考える際は、なるべく数値目標を立てるなど明確に設定し、なぜ達成できなかったのかを考えられるようにすることも必要です。

〇月までに〇人採用できなかった、〇円のコストカットが出来なかったのはどこに問題があったのかなど、改善の際も有意義な話し合いが出来るでしょう。

リファラル採用に協力するメリットを提示する

いくら制度が上手く整っていたり、その制度を社員が理解していたところで、その社員に何もメリットが無ければ協力してはくれません。

リファラル採用に協力(人材紹介)することで、その社員にはどんなメリットがあるのかをしっかり伝え、協力したいと思ってもらうことが大切です。

ちなみに、リファラル採用のメリットやデメリットに関しては以下の記事で解説していますので、合わせて目を通しておくことをオススメします。

関連記事:リファラル採用を導入するメリットとデメリットを理解し採用の幅を広げよう

長期的な採用手法と認知して運用する

リファラル採用は採用担当者だけではなく、社員全員で取り組む採用方法になるので、自分の仕事をしながら片手間に採用活動もするという状態になります。

社員からすれば負担が大きくなるので大変ですが、制度が整いさえすれば、長期的に低コスト。高安定度で採用が出来るかもしれません。

そのため、短期的にすぐ仕組みを作ろうとしたりせず、長期的にPDCAを回して制度を作っていきましょう。

制度改善と社員認知でリファラル採用の失敗を防ごう

リファラル採用は、低コストで優秀な人材、即戦力を採用できる可能性がある便利な採用方法ですが、やり方が悪いと全く上手くいかずに失敗してしまう採用方法でもあります。

自社でリファラル採用が上手くいかない時は、「制度に問題は無いか」「社員への認知は十分か」という部分に関してしっかり見直し、長期的な目線で制度を整えて行くようにしましょう。

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