採用の教科書

訴訟問題に発展することも!?採用関係のトラブルと対策

訴訟問題に発展することも!?採用関係のトラブルと対策

こんにちは!

人事は様々なシチュエーションで求職者の方と関わります。とても楽しく、やりがいのある仕事ですが多くの人と関わる分トラブルが付き物でもあります。最悪の場合、訴訟問題に発展してしまうことも・・・

今回は採用に関わるトラブルとその予防策をご紹介します!

どんなトラブルがあるか、を知っておくだけで意識が変わります。あなたの会社でそのような問題が起こらないように是非この記事を参考にしてください!

不合格者への関わり方

悲しむ男性

不合格の結果をお送りした求職者の方に「不合格の理由を教えてください」と言われた事はありませんか?

こちらは新卒、中途関係なくよくありますよね。

不合格になったことで企業にネガティブな感情を持っている可能性が高いです。

【対策】具体的な理由を述べるのはNG

「多数の応募を頂いて、選考基準もかなり高いものになりあくまでも他の応募者の方との相対評価の結果ご判断させて頂いた。」というような角の立たない答え方をオススメします。

面接内容と入社後のギャップ

面接時にとても入社して欲しいと思える求職者が来たとします。あなたはきちんと会社のネガティブなことも嘘偽りなく、上手く伝えられますか?

入社して欲しいがために面接のときにいいことを言いすぎて、入社後に「聞いていた話と違う!」とトラブルになることがあります。

また人事は意図的でなくとも、現場の状況を把握していないことで残業時間の伝え間違いなどが起こる場合もあります。

【対策】正直に会社の情報を伝える

良いように伝えたとしても結局あとからトラブルになったり、退職してしまったりします。

会社にとっても求職者にとっても得はないですよね。

【対策】社内の状況を把握する

人事は会社の事を最も知っておかなければならない存在です。求職者にとって人事は、会社の窓口であり会社について知る情報源でもあるからです。

常に現場と連携しながら情報をアップデートしておきましょう!

求人広告との齟齬(そご)

呆然とする男性

前述の「面接の時に良く言い過ぎる」事例とよく似ていますが求人広告に書かれている情報と入社してからの待遇が違うというトラブルも少なくありません。

  • 悪質な例を挙げると応募者が集まらない職種を募集するとき
  • 集まりやすい職種で募集をかけて、入社後すぐ異動させる
  • 求人広告に書かれていた給与よりも少ない金額である

などです。

求人広告の段階では、記載条件がそのまま労働条件になるものではないとされています。

しかし労働契約締結時に変更する旨を具体的に話し合ったかどうかによってその後の対応も変わってきます。

【対策】求人広告の情報が正しいか見直す

求人広告に本当の労働条件を書くのは当たり前です。

しかし、求人広告に記載した内容から実際の労働条件が変わる場合もあります。

意図していなかったとしてもトラブルを誘発しますので掲載時、変更時は十分に注意してください。

【対策】不備があった際は説明する

もしも不備が見つかった場合、正直にご説明しましょう。

企業側、求職者側お互いにマッチする相手でなければ結果的にお互いの為になりません。

結果連絡のタイミング

選考結果を連絡するとき内容には気を遣っていてもタイミングまで気を遣っている方はあまりいないのではないでしょうか?

不合格なら連絡なしというのは論外ですが、遅すぎると求職者の不安や不信感に繋がります。待つことに対して人はとてもストレスを感じます。

反対に不合格連絡の場合、早すぎるのも良くありません。面接した帰り道で不合格通知が来たなんて例もあります。

わざわざご足労いただき時間を割いてくださったのに流石に失礼ですよね・・・?

【対策】合否連絡は3日以内、遅くても1週間以内に!

他の企業の選考も受けられていることを考慮すれば1週間以内に連絡するのが適当でしょう。

時間がかかれば、かかるほど求職者の中で、自社に対しての意欲も低くなっていきますし、不安や不信感が高まります。合格連絡は特に早めに行うのがオススメです。

【対策】遅くなりそうな時は期限を決める

他の応募者との足並みを揃えたり、次の選考のスケジュールを確保したりするのに時間を要する場合があります。

結果の連絡が遅くなりそうな場合は

  • いつまでに連絡をするのか
  • なぜ遅くなってしまうのか

を伝えると好印象です。

まとめ

  • 不合格理由を聞かれたら、角の立たない回答をする
  • 社内の状況を常に把握し、面接では正直に会社の情報を伝える
  • 求人広告にミスはないかチェックする
  • 結果連絡のタイミングは3日以内(遅くて1週間以内)
  • 遅れる場合はその理由と、いつまでに連絡するかを伝える

以上がトラブルを防ぐ方法です!

今は誰でもネットの口コミに書き込める時代です。中には権利の問題で企業側からサイトの運営に依頼しても削除できない書き込みもあります。トラブルが起こらないように求職者に対して、丁寧に対応しましょう!

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