この記事を開いたあなたはマーケティングに興味がある以上に、今好きな人に片思いをしているのではないでしょうか?
この記事では、
「好きな人を振り向かせる方法を知りたい!」
「分かりやすくマーケティングを理解できるならぜひ知りたい!」
という下心……いや、思いがある方に向けて、マーケティングで重要な「ポジショニング」という考え方を使ってマーケ思考で好きな人をゲットする方法を一緒に考えていきたいと思います!
今回は男性を主役にしていますが、考え方自体は男女ともに参考になる内容になっていますので、最後まで読めばマーケティングを理解できるだけではなく、好きな人をゲットする方法が分かるかもしれません。ただし、この方法であなたが好きな人を落とせるという保障はないので、ご了承ください。
今回この記事を書いているのは、ウィンキューブホールディングス内定者の伊藤匠です!
前回はゴンチャのマーケティングに関する記事をマーケティング初心者にも分かりやすく書いていますので、興味があれば合わせてご覧ください。
この記事でも、マーケティング初心者の方が理解しやすいように例えなども混ぜながら、嚙み砕いて説明します。では行きましょう!
もし「ポジショニングについて知っている」「早く恋愛の戦略が知りたい」という方は目次から『ポジショニングで好きな人を振り向かせる方法を考える』という見出しまで飛んでも大丈夫です。
マーケティングで重要なポジショニングとは
はじめに、マーケティングで重要とされるポジショニングについて解説していきます。この知識がないと本題を考えられないので、ポジショニングについて解説したあとに恋愛戦略を考えますね。
端的に言うと、ポジショニングとは、自社製品をユーザーの中でどのようなイメージ、ブランドの立ち位置として認識してもらうかというマーケティング戦略の考え方です。
ではどんなポジショニングを取ればいいと思いますか?
それは「自分にしかできないことで他ができないこと」かつ「需要が大きく、緊急性が高いもの」になります。
以下の図を見てください。これはポジショニングマップを使った考え方の例です。
縦軸と横軸を設定し、そこに競合製品を当てはめて行くと、それぞれがどの立ち位置にいるかが分かります。
そうすることによって自分たちがどこを目指せばいいか、どのポジショニングを取るべきなのかを考える際の指標になります。この場合は右上が一番目指すべきポジショニングです。
ポジショニングが成功すると、
- モノは同じなのに、今まで売れなかった商品が売れるようになる
- デビューした瞬間に第一人者になれる
なんてことも起こります。
身の回りの人気な商品もポジショニングに成功しているのかも?
日本一高い山は富士山、じゃあ2番目は分かる?
ポジショニングを理解するうえで大切な話をします。
まず、日本一高い山は富士山という事実は日本人なら誰もが知っているでしょうが、2番目に高い山はご存知ですか?
この質問をするとほとんどの方は答えられないと思います。僕のように2番目に高い山を聞かれる前提で、知識として調べている変わった方は知っているかもしれませんが(笑)
正解は「北岳」です。
いや、どこ~~~~。
〇〇山じゃないのかよ(;^ω^)
そう思いますよね(笑)
そうなんです!普通は分からないんです!
業界ナンバーワンは認知されているけれど、2番目や3番目は基本的に認知されていないんです。他の山は、富士山に高さでは勝つことができません。
じゃあ他の山が富士山に勝つためにはどうすればいいのでしょうか?
それは、富士山にはない「自分が1番になれる、あるいは勝ちやすい立ち位置を見つけること」なんです。
例えば、
- 日本一 登るのがきつい山
- 日本一 水が美味しい山
- 日本一 紅葉が綺麗な山
と言うことができれば、それはもう1番になれたということです。高さで競うのではなく、自分が得意で、かつ他が持っていない、「穴・隙間」の部分を狙っていくのがポジショニングです。
ただし、単に他がやっていないことをやればいいのではなく、お客様が求めていることでポジショニングを確立する必要があります。
また、1番を狙うのではなく、自分が向いている立ち位置を見つけていくことがポジショニングでは重要です。業界1位じゃなければモノが売れないわけではないからですね!
ポジショニングの成功例「すき家」
説明だけされてもイメージがしづらいと思うので、ポジショニングに成功した「すき家」の実例を紹介します。
牛丼と言えば、吉野家を思い浮かべる方が多いと思いますが、その次に来るであろうすき家はどのようにポジショニングを確立していったのでしょうか。
吉野家は、カウンターテーブルが主流で、サラリーマンなどお一人様がパパっと手軽に食べられることがウリでした。
しかし、子育て中のママさんや家族連れからすると、カウンターテーブルの店は少し行きにくいと感じてしまいます。
そこですき家がとったポジショニングが、「家族で来れる牛丼屋」です。すき家は、ファミレスに近いテーブル席が配置されていて、お一人様だけではなく家族連れなども利用しやすい店舗設計になっています。
また1つの牛丼に対しても「ミニ・並・中・大・特・メガ」とサイズ展開が多く、小さなお子様がいる方でも注文しやすい配慮がされています。
このように、テーブル席がなく、メニューのサイズ展開が少なかった(量が多く子供が残しやすい)当時の吉野家とは異なるポジショニングを確立したことで、すき家はチェーン展開が広がっていったお店の1つです。
ポジショニングの作り方
では、ここからはポジショニングの作り方を解説していきます。
上手くポジショニングを確立することができれば、商品の単価を上げたり、ブランドイメージを確立することができ、売上アップに繋がります。
ポジショニングの3パターン
ポジショニングを作る際には3つのパターンがありますので、順に紹介していきますね。
1.肩書を変える
1つ目は、肩書を変えることです。
例えば、「Webライター」という肩書を想像すると、「ただ文章を書く人」ですが、Webライターはただ文章を書くだけではなく、ネットで集客するための戦略を考えたりすることもあります。
そのような場合は、「ライター」と名乗るのではなく「Web集客コンサルタント」などと肩書を変更すると、やってることは同じでも、印象が全く異なり、仕事の単価を上げることができます。
2.商品名を変える
2つ目は、商品名を変えることです。
例えば、「オンライン学習塾」というものは、対面ではないことや世の中に安価なオンライン講座があることで、価格を上げずらいという現状があります。
そこで、「オンライン学習塾」から「オンライン予備校」と名称を変更するとどうでしょうか。
予備校というと、高い授業料が自然にイメージできますし、「今でしょ」で有名な予備校のように結果が出そうなポジティブなイメージがついています。
そのため、オンライン学習塾よりは高いけど、予備校ほど高くはないというポジショニングを確立することができます。
3.〇〇専門、専用にする
3つ目は、何かの専門、専用にすることです。
激落ちくんシートというものをご存知ですか?
このお掃除用のシートは、フローリング用、キッチン用というようにいくつか種類があります。しかし、成分表を見ると内容は同じです。
このようにして、キッチン用以外に「フローリング用も買わなきゃ」と思わせることで、客単価を上げることに成功しています。
人は何かの専門・専用というものに弱いです。ですが、その中でも本当にそれ専用のモノであるかは疑った方が良さそうですね。
朝専用ワンダというコーヒーがありますが、あれは本当に朝専用なのでしょうかね…?
ポジショニングを作る流れの例
ポジショニング作成のパターンが分かったところで、ポジショニングを作る流れの例をご紹介します。あくまで例なのでご参考までに。
流れは以下のような感じです。
- 自社製品の強みを挙げる
- ターゲット(お客様)の願望・悩みを調べる
- 競合の穴・隙間を見つける
まず、自社製品はどんな強みがあるのかを挙げていきます。そして次にお客様はどんな願望や悩みがあるのかを調べます。
その結果から、自分が出来ること、かつ競合のやっていない穴・隙間を見つけて、お客様の悩みを解決したり、願望を叶えられるポジショニングを確立していきます。
シンプルな説明ではありますが、このような流れでポジショニングを考えていきます。
重要なのはUSP(他にはない独自の強み)
ポジショニングの作り方の最後に、大切なポイントを1つ解説してから恋愛におけるポジショニングを考えていきます。
大切なポイントとは、USPです。
ポジショニングを考える際には、このUSPを考えて他社と差別化をしていくことが重要です。
いくら良いポジショニングを考えたとしても、他社が出来ることをやっては意味がないですからね。
恋愛に関しても、他人にはない自分だけの光る個性がアピールできれば、相手からの見え方も変わるはずです。
ポジショニングで好きな人を振り向かせる方法を考える
大変お待たせ致しました!ここまで解説したポジショニングを使って、ここからは、片思いのあの人を振り向かせる方法を考えていきます!
ここでは「架空のバイト先のメンバー内でのこと」という設定で考えていきます。
設定はこんな感じです。
地味系男子の下剋上恋愛物語か~~~、これは「僕」が付き合えたら映画化間違いなしの熱い展開ですね~ v(^-^)v
ではさっそく、先ほど解説したポジショニングを作る際の流れに当てはめて考えていきましょう。
- 自社製品の強みを挙げる
- ターゲット(お客様)の願望・悩みを調べる
- 競合の穴・隙間を見つける
流れはこの3つでしたね。
自分のことを知る
まずは、自社製品の強みを挙げるということですが、ここでは強みというよりは自分がどんな人物なのかを挙げていくことにします。
恋愛では、自分の強みをアピールするよりも、性格の一致などが大切でしょうからね^-^
(お前誰やねん)
「僕」はこんな人物です。
あまり恋愛に対して複数人の経験がなく、活発というよりかは大人しく注意深いタイプのようですね。でもちゃんと一途。
あの人(ターゲット)のことを良く知る
次にターゲットのことを知っていきましょう。まず「僕」が知っているA子の情報です。
A子(22歳)の人物像
A子は同じ学部の美人な先輩で、明るい性格のようです。オシャレにも興味があることからかなりキラキラ系女子な匂いがしますね。
しかし、これでA子のことが分かった気になってはいけません!
なぜなら、マーケティングでターゲットのことを考える際に、こちらの想像だけでターゲットのことを判断するのは危険だからです。
では、どうすればいいのか。それはリサーチやヒアリングをすることです。
つまりしっかり自分で調べたり、直接ターゲット本人に聞いたりする必要があります。あなたもネットで買い物をしていてレビューなどを気にしますよね?お客様の声などとして載っていることもありますが、ターゲットの願望や悩みを深く知るには、このお客様の声が大事になってきます。
ということで「僕」に対して、A子の親友でバイト先の先輩E子に、ヒアリングをするようアドバイスしました。すると、E子の知っていることからこんなことが分かってきました。
A子の親友E子にリサーチして分かったこと
どうでしょうか。E子に話を聞く前とあとではA子に対する見え方が変わりませんか?
これがヒアリングの重要性です。この段階を踏むか否かでターゲットに対する認識がだいぶずれてしまいます。ちなみに元彼はイケメンだったけど、浮気性だったようです。辛いですね…
A子のことが分かってきたところで、バイト先のライバルも見ておきましょうか。
ライバル(競合)をリサーチする
バイト先でライバルになりそうな男子は3人います。日頃の言動から調査した「僕」のライバルはこんな人たちです。
まず、B先輩(22歳)の人物像です。
爽やかでイケメン。そしてバスケまでできるなんてまさに王道イケイケ男子ですね。接客もうまくてお客さんから好かれてるなんて、とても好印象です。
次にC先輩(22歳)の人物像です。
クラスに一人はいる面白いやつタイプですね。ムードメーカーとしてバイトでもみんなの中心にいるような人物で、そんなの普通にイケイケです。
最後に、D君(21歳)の人物像です。
ライバルの中で唯一の同級生ですが、実家が金持ちで、遊び方も派手そうな感じがします。周りにはいつも女の子がいるということで、どう考えてもイケイケです。
そしてここまで出てきた全員の人物像をまとめたものがこちらです。
「僕」のバイト先にはイケイケな強敵が多いですね…もしかしてスタバで働いてるんでしょうかね。
ライバルの穴・隙間を見て、自分のポジショニングを作る
ここまでで、自分・ターゲット・競合のことが分かりました。その内容から、自分がどんなポジショニングを取ればいいのかを考えれば、A子へのアプローチ方法が見えてくるはずです!
ポジショニングを作る際は、ライバルにはないもので自分が得意な分野を攻めると強いです。ライバルの穴・隙間を突くということです。
ここでは、商品名は「僕」になりますが、アピールするべきは「どんな人物か」です。A子にとってどんな人物であれば魅力的なのか、さらにその魅力はライバルに無いものであるかが重要です。
そのため、ライバルの魅力的な部分でA子にも魅力的に映りそうな部分では戦わないようにします。
ということで、ライバルと戦ってはいけない項目を挙げていきましょう。
赤文字が、A子とライバルの共通部分 (アピールポイント)です。
- B先輩
→高身長、猫好き - C先輩
→ギャグ線が高い - D君
→実家が金持ち、オシャレ
こんな感じでしょうか。「僕」はライバルたちのこれらの魅力とは違う魅力でアプローチしてポジショニングを確立する必要があります。
では、結論どのようなポジショニングでアプローチするべきなのか。それは、「物事に計画的でゲーム好きの、一途な後輩」です。
一般的なA子のイメージは、キラキラ系女子で、イケメンかつオシャレなイケイケ系がタイプのようにも見えます。しかし、過去に浮気された辛い経験や将来への不安。あまり人には見せないゲームという趣味があります。
表面的なA子のイメージで考えると、ライバルの方が格上ですが、深くA子について知っていくと、アプローチ次第では「僕」にも可能性があります。
「僕」の恋の行方は神のみぞ知る。ですが、恋愛におけるポジショニングはこのように考えていくのも1つの方法だと思います。
今回の「僕」のように、ライバルとは異なるアピールの仕方をすることで、無理だと思っていた片思いのあの人に振り向いてもらえるかもしれませんね( ..)φメモメモ
あれっ!なんだか僕とA子いい感じ?!
ポジショニングは大事だがまずは己のUSPを磨こう
今回はマーケティングで重要なポジショニング戦略を解説し、身近な恋愛での活用法を考えてきました。
恋愛において、ポジショニングを使ってライバルにはない立ち位置を目指すのは、1つの戦略としてありかもしれません。ですが、そもそも自分にUSP(他の人にはない独自の強み、個性)が無ければあの人に注目はしてもらえません。
しっかりと意中の人をリサーチし、どんなポジショニングが必要なのか、そしてそのポジショニングを取るには今何が足りないのかを考える必要がありそうですね!
では、僕もポジショニングを考えて、彼女を作りたいと思います!
「いや、お前もいないんかーーーーーい!」
Σ \ (^-^;