この記事のテーマは、
「弊社人事が新卒選考でよく受ける質問についての回答」です。
・ジョブローテション制度や、社内異動はありますか?
選考で必ずと言っていいほど聞かれるこの質問。
同じ疑問を持つ方も多いかと思いますので
この記事を読んで疑問を解消していきましょう。
そもそも、ジョブローテーションとは?
皆さんは「ジョブローテーション制度」
という言葉をご存知でしょうか?
ジョブローテーション制度とは、
「社員の能力向上を目的に、
社内の複数の職務を経験させる」
という制度です。
基本的には会社の判断で、
戦略的な部署・職務異動を行い、
「社員の成長を促す」「幹部候補の育成を効率的に行う」など、
明確な意図を持って実施されます。
つまりは職種変更を伴う人事異動です。
弊社にも非常にたくさんの職種で働く社員がおります。
Webマーケター、Webディレクター、広告運用担当、
Webデザイナー、映像クリエイター、事務、などなど・・・
確かにジョブローテーション制度があると
・社員たちも様々なキャリアが積める
・会社側も人員配置を柔軟に行える
などのメリットもあります。
しかし、弊社にジョブローテーション制度は
ありません。
弊社では、
ジョブローテーションを
しないほうが
メリットが多い
と考えています。
その理由をこれから解説いたしましょう。
①プロ集団でありたいから
Web業界、市場について調べたことがある方なら
直ぐにご理解いただけるかと思いますが、
Webビジネスはもはや
「世界一のレッドオーシャン産業」
と言っても過言ではありません。
ありとあらゆる国の、様々な団体や個人が
今この瞬間も新たなWebビジネスを生み出し続けています。
そんな中、
「ある業界のTOPシェアを誇る団体」がある
としたら
それはどんな団体でしょうか?
A.広く浅く何でもできる人が沢山いる、
ゼネラリスト集団
B.それぞれ違う分野で卓越したスキルを持つ人が沢山いる、
スペシャリスト集団
C.ゼネラリスト集団の中に一部スペシャリストがいる
MIX集団
はい、答えは言わずもがな、
「B.スペシャリスト集団」ですよね。
Webビジネス戦国時代のこの世の中で、
勝ち残っていけるのはスペシャリスト集団です。
超一流が集まる集団になって初めて、
市場を独占できるほどの力になります。
弊社ではそのために、個人個人が
「いずれかの分野に特化してスキルを磨いて欲しい」
と考えています。
例えるなら、
強豪ひしめく甲子園(=レッドオーシャン)で
優勝を目指すチームとして、
みんながピッチャーになれるよう練習すること
(=ゼネラリストになること)
は良い戦略とは言えません。
チームとして勝つために、
ピッチャーはひたすらピッチング練習を、
バッターはひたすらにバッティング練習を。
よそ見せず、専門性が高まる努力を積むべきです。
②市場価値の高い人財になって欲しいから
お察しの良い方なら、
①の理由を聞いて想像がついたかもしれません。
当然市場価値が高い
(と評価されやすい)のも、
スペシャリストです。
特にWeb業界がレッドオーシャンという事は、
この業界で働く人口も多いという事です。
そんな中でも、
専門性の高いスキル、知識、経験を持つ
人財が好まれるのは必然です。
またまた野球で例えますと
「160Kmのストレートを投げれる投手」
は今も今後もモテモテです。
少なくとも年収面では
「なんでも平均的にこなせる選手」
になるより圧倒的に高いでしょう。
Web業界も同じです。
※補足ですがイチロー選手や大谷選手もゼネラリストではなく、
複数のスキルを神レベルに到達させることの出来た
スペシャリスト中のスペシャリストです。
ただし年功序列型の企業、
総合職のあるの大手企業や
ジョブローテーション制度を導入している企業
においては話が変わります。
こういった企業には
組織の求める変化に柔軟に対応し、
終身雇用に近い長期的なキャリアを前提に
様々な職種にチャレンジできる人財が好まれます。
③社会貢献になるから
急に「社会貢献になるから」と言われても、
ピンとこない方が多いと思います。
これはどういうことかと言いますと、
会社・企業として存在を認めてもらっている
「市場」や「社会」への恩返しとして、
「市場価値の高い人財を抱え、排出することができる企業」
になることは
間接的に日本のビジネス産業を
支えることにつながると考えている
という意味です。
いまや終身雇用が当たりまえという世の中ではなく、
独立、起業、フリーランス、ノマドワーカーなど
様々な働き方が認められる時代です。
弊社で働く社員も例外ではありません。
経験を積み、その経験を新たなフィールドで活かしてみたい
と考え転職する社員ももちろんいます。
寂しい気持ちもありますが、その気持ちは止められません。
どんな選択をしようが、
最終的には本人の自由です。
であれば、せめて市場に飛び出す社員たちが
弊社での経験をフルに活かし、
新たな場所で
誰かの利益を生み出せる人財
であってほしい。
関わる人たちへ
Win³(Winの3乗)の輪
を広げて欲しい。
それが企業として考える、
市場への社会貢献です。
そしていつしか社会全体から
「WCH出身の社員って優秀だよね」
と評価していただけるような
会社でもありたいとも考えています。
最後に補足ですが、異動が全く無いわけではありません。
異例になりますが、過去には数件異動した事例もあります。
例えば、Webディレクター職のとある男性社員は
どうしてもWebデザイナーになりたかった当時、
独学で勉強して腕を磨いてから異動を申し出ました。
既にディレクターとして非常に優秀で評価も高く、
そんな彼がまた独学でしっかりと必要な基礎知識を手に入れていたため、
彼の上司も期待を込めて異動を認めました。
他にも、もっとプロジェクトの上流へ挑戦したいという思いから
WebデザイナーからWebマーケターへの異動が認められた人もいます。
彼らがなぜ異動するに至ったかは言わずもがな、
現職をプロ級にこなしたうえで、
業務外の時間でもスキル習得のために
自ら努力を惜しまなかったからです。
イチロー選手や大谷選手のようになってくれるのなら
誰も文句は言えません。
如何でしたか?こういった理由から、
弊社はジョブローテーションを導入していません。
もちろんこの考え方は数あるうちの1つにすぎません。
中には納得できない方もいるでしょう。
ですから押し付けるつもりはありません。
ただ、もしスペシャリストを目指したいなら
弊社はうってつけです!
入社時の職種を全うし磨き続け、
特化型のスペシャリストを目指しませんか?