内定者の日常

マーケ初心者に知ってほしい「ベネフィット」懐かしのたまごっちに学ぼう

マーケ初心者に知ってほしい「ベネフィット」懐かしのたまごっちに学ぼう 内定者の日常
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こんにちは!
ウィンキューブホールディングス21卒内定者の原田萌花です。

あなたは、マーケティングに欠かせない「ベネフィット」について知っていますか?「聞いたことある!」という方も多いかと思います。この記事では、あの懐かしすぎる大人気商品「たまごっち」を例にベネフィットについて解説します。

あなたは、たまごっちで遊んだことがありますか?きっと、「たまごっちかあ。懐かしいなあ。」と思い記事をクリックしてくれたあなたは、幼い頃たまごっちに夢中だったのではないでしょうか?(笑)

実は、私も幼い頃たまごっちの沼にどっぷりハマっていました(笑)1番好きだったのは、ど定番キャラクターのくちぱっちです。あのまんまるとしたフォルムとおバカっぽい顔がたまりませんよね(笑)

お父さんにお願いして、たまごっちのDS版ゲームまで買ってもらっちゃいました(笑)

お父さん「ご飯食べるときはゲームをやめなさい」
私   「まって、まだ途中なんよ」
お父さん「はやくやめなさい」
私   「これだけ!もうすぐ終わるんだって!!」

こんな会話をしていた小学生の頃が懐かしいですね(笑)

今回は、懐かしすぎる「たまごっち」をマーケティング目線で見ることで、「ベネフィット」をわかりやすく解説いたします。もしあなたが、

  • マーケティングについて興味はあるけど、いまいち分からない・・・
  • 最近マーケティングの面白さに気づいたので、少し勉強したい!
  • マーケティングの勉強を始めたいけど、何から学べばいいのかわからない・・・

と思っているなら、まずはこの記事を読んで、「ベネフィット」から理解してみましょう。なぜなら、「ベネフィット」はマーケティングに欠かせないものだからです。

どんな業界でも、どんな商品・サービスでも、マーケティングを行う際は、必ずターゲットの「ベネフィット」を考えます。「ベネフィット」をターゲットにきちんと伝えることができないと、どんなに優れた商品やサービスでも売ることは難しいです。

「もう今すぐベネフィットという言葉の意味だけ知りたい」という方は、目次から4章にとべますので、そちらをご覧ください。

「ベネフィットなんてもう知ってるよ」という方は、一緒にたまごっちの懐かしさに浸りながら「たまごっちのベネフィット」を考えてみましょう!

たまごっち=たまご型の育成ゲーム

まず、たまごっちについて解説します。

たまごっちとは、1996年にバンダイが販売した「たまご型の育成ゲーム」です。「たまごっち」という名称は、命を連想させる「たまご」、同じ時間を共有する意味での「ウオッチ(腕時計)」、が由来とされています。意外と知らなかった方も多いのではないでしょうか?

そしてたまごっちは、キーチェーン型、小さなたまご型という特徴を持ち、どこにでも持ち運べる”デジタル携帯ペット”というコンセプトで販売されました。

たまご型の小さな液晶がある機械、そしてその液晶には不思議な生き物が映し出されます。たまごから生まれてくる不思議な生き物に、食べ物を与えたりうんちの処理をしたり一緒に遊んだりしてお世話をします。そして、その育て方によって成長するキャラクターが変わります。
(「めめっちがいいのに~!またござるっちじゃん~!!」とよく嘆いたものです(笑))

たまごっちの時代はもう終わってる、とお思いかもしれませんが、実は現在もたまごっちは販売されています!しかもなんと、あの鬼滅の刃とコラボした「きめつたまごっち」なんてものまであるのです!!
(ちなみに、きめつたまごっちの育成キャラクターは全て柱になり、育て方によってどの柱になるかが決まるみたいです。)

初代たまごっちの販売から25年もたっているのに・・・たまごっちの生命力、恐るべし!

たまごっちの人気ぶり

それでは、たまごっちの人気ぶりをみていきましょう。
たまごっちは、当時女子高生を中心に大ブームを巻き起こしました。

そして、テレビをはじめさまざまなメディアで紹介され、生産が追いつかなくなり希少性が高まったことでさらに人気に火がつきました。

販売前夜から徹夜組の行列ができたり、正規価格は2000円前後のところを数万円で取引させるケースもあったみたいです。また、神奈川県のディスカウントストアでは、販売数200個に対してなんと5000人が集まったみたいです!当時の人気ぶりがうかがえますね!

また、初期モデルは30以上の国と地域でも販売され、日本だけでなく世界を巻き込んで大ヒットしました。その結果、たまごっちは1996年の販売からわずか2年半で累計販売個数4000万個以上を突破しています。凄まじい人気ですね・・・

その後、たまごっちブームは収束し1998年に生産を終了しました。なんと1999年度の期末決算では、60億円もの赤字でした。
(「え、あんな人気で赤字だったの?!」と驚かれた方も多いのでは?)

しかし、2004年に復活を迎え、赤外線通信機能がついた「かえってきた!たまごっちプラス」が販売されました。

その後も、初の初代たまごっち完全復刻版となる「祝20しゅーねん!たまごっち!新種発見!!たまごっち」や、スマートフォンアプリと連携可能な「たまごっちみーつ」、エヴァンゲリオン、鬼滅の刃、ディズニーなどとコラボしたたまごっちなど時代や流行に合わせたたまごっちの販売がされています。

そして、2017年9月末には、全世界で累計8200万個以上の売上を達成しました。

たまごっちは、一時は生産を終了したものの、販売当時から現在まで約25年間売れ続けています。なぜたまごっちは、これほど売れ続けているのでしょうか?

たまごっちが売れ続けた3つの理由

たまごっちが売れ続けている理由は、大きく3つあります。

ターゲット層を「女子高生」から「女子小学生」に変更

初代たまごっちのターゲットは「女子高生」でした。流行の発信源でもある女子高生をターゲットとしていたのです。

キーチェーン型であるたまごっちは、女子高生のスクールバッグにぶら下げられました。当時、女子高生の間では、たまごっちを持っていることがステータスともされていたみたいです!

そして、たまごっちは女子高生の口コミで社会現象になるほどの大ブームを巻き起こしました。メディアに取り上げられ、世界で販売され、大人や子供にまで楽しまれました。

しかし、当時の女子高生が成長し大人になるにつれて、また、たまごっちが大量生産され希少価値がなくなるにつれて、たまごっちのブームは収束しました。

1999年度には、60億円もの赤字に陥ったたまごっちですが、2004年に耳寄りな情報を手に入れます。それは、当時の女子高生がたまごっちを引っぱりだして遊んでいるというものでした。

これを聞いて「時代に合った形で提供すれば再び楽しんでもらえる可能性があるのでは」と考えたバンダイは、市場調査を行い、たまごっちを再販売することを決定しました。

そして、「たまごっちを好きになってくれる、楽しんでくれる、育ててくれる」最適なターゲットは誰なのか議論され、ターゲットが「女子小学生」に変更されました。

時代やニーズに合わせた追加機能

ターゲットが変わると、もちろんターゲットのニーズも変化します。また、例えば人工衛星が発展すると携帯にもGPS機能が取りつけられたように商品やサービスも、その時代の変化に対応させる必要があります。

たまごっちは、時代の変化や人々のニーズに応えるさまざまな追加機能を搭載していきました。例えば、2004年に女子小学生に向けて発売された「かえってきた!たまごっちプラス」には赤外線機能が搭載されています。本体同士でキャラクターが移動できたり、結婚して子供が生まれたり、コミュニケーションをテーマにした新しい遊び方に、子供たちは夢中になりました。

さらに、2008年に発売された「たまごっちプラスカラー」では、その名の通り、ついに液晶画面がカラーになりました。今ではカラーが当たり前となっているので、白黒だった時代が新鮮ですね。

また、機能的な面だけでなく、たまごっちは中身も進化しています。

2009年に発売された「Tamagotchi iD」では、ダウンロードによってアクセサリーなどのアイテムを獲得し、自分だけのたまごっちにカスタマイズできる楽しみが追加されたり、「Tamagotchi m!x」では育てられるキャラクターの種類が数千万となり、格段に増えています。そして、親の特徴を遺伝するたまごっちなども登場しています。

楽しんで育ててもらえるように、たまごっちは時代を経て、今もなお、どんどん進化しているのです!

一貫したコンセプト「生き物を育てる」

さまざまな進化を遂げてきたたまごっちですが、1つだけ販売開始から変わらないものがあります。

それは「生き物を育てる」という一貫されたコンセプトです。

さまざまな新機能や新しい遊び方が追加されていますが、「たまごから生まれて、自分の育て方で、いろいろなキャラクターに成長していく」という基本的な遊び方は、全く変わっていません。

たまごっちは、自分が育てることで自分だけのキャラクターに成長する点や、たまごっちのキャラクターにそれぞれ個性があり魅力がある点において「ペットを飼育することの楽しさ」を体験させてくれます。

一方で、毎日お世話をしなければいけない点やキャラクターが死んでしまう点などにおいて「ペットを飼育することの面倒さ、難しさ」を体験させてくれてくれます。

たまごっちのお客さんに対するべネフィットとは

それでは、「たまごっちのお客さんに対するベネフィット」とは何なのでしょうか。

ベネフィットとは

まずは、ベネフィットについて解説します。

ベネフィットとは、「ターゲットがその商品やサービスから得られる価値・利益・効果」のことです。

言葉だけでは分かりにくいと思いますので、簡単な例で説明します。


例えば、大学3年生同士のカップルがいます。ビール好きの太郎くんとワイン好きのまる子ちゃんです。

今月19日は2人が付き合って1年の大切な記念日です。

普段は節約のために一緒に料理を作ったり、安い居酒屋でお酒を飲むことが多い2人です。

太郎くんは、「よし!大切な記念日だし、まる子にサプライズをしよう!ワイン好きのまる子をお高めのレストランに連れて行ってやろう!」と、レストラン探しを始めました。

あなたが太郎くんの立場なら、どんなレストランを選びますか?

「ワインの種類が豊富なレストランがいいかな」
「ワインがおいしいと有名なレストランの方がいいか」
「いややっぱり料理がおいしいと有名なお店かな」

お店選びをするとき、料理やワインだけでは決めないはずです。

「このレストランの雰囲気とってもおしゃれで、まる子喜びそうだな」「大切な記念日だから、ゆっくり落ち着いて話せるところがいいよな」「店内はしっかりコロナ対策されているのかな」

このように、料理の味だけでなく、お店の内装、外観、雰囲気、口コミ、店員さんの接し方など、レストランを決めるだけでも、様々な要因が関係してきます。

たくさんあるレストランので、太郎くんはどんなレストランを選ぶのでしょうか?

それは、
「大切な記念日に、ここで過ごせば、 2人にとっての特別な思い出になるだろう、まる子も喜んでくれるだろう」と1番思えるレストランです。


このように、お店側はただ「おいしい料理」を提供しているのではありません。お客さん側は「おいしい料理」にお金を払っているのではありません。お店側は「価値」を提供し、お客さん側はその「得られる価値」にお金を払っているのです。

今回の太郎くんでいえば、「大切な記念日の思い出になる場所」という価値にお金を払っていますね。

これがベネフィットです。

お掃除ロボットを買う人は「お掃除ロボット」がほしいわけではなく「自分で掃除をしなくても、部屋を綺麗にできる」という価値を買っているのです。

ライザップに入会する人は、「ライザップ」に入りたいわけではなく「自分が理想とするスタイルになることができる」という価値を買っているのです。

ベネフィットについて、わかっていただけたでしょうか?

ベネフィットとはターゲットがその商品やサービスから得られる価値・利益・効果

たまごっちのお客さんに対するベネフィット

では、たまごっちのお客さんに対するベネフィットは何なのか、お客さんに提供している価値とは何なのか、みていきましょう。

たまごっちのベネフィットのカギは、先述した「一貫したコンセプト」にあります。

つまり、本物の生き物を飼わずとも、 生き物を育てる楽しさや難しさを体験できる」ことがたまごっちのベネフィットです。

たまごっちは、育て方によって色々なキャラクターに成長します。つまり、自分の育て方で、自分だけのキャラクターに成長するのです。

そして、放置しているとうんちまみれになっていたり、怒っていたり、死んでしまっていたり、生き物を育てることの難しさや面倒さも感じることができます。

たまごっちがお客さんに提供する価値はそれだけではありません。たまごっちの特徴の1つに、小型であること、キーチェーン型であることがありました。これによって、子供たちは「学校に持って行って友達と一緒に遊ぶ」ことができます。学校でなくても、どこでも簡単に持ち運べるので、
「ずっと一緒にたまごっちと過ごす」ことができます。

また、たまごっちを育てることは現実で犬や猫などのペットを買うことよりもずっとハードルが低いです。よって、ペットとしてワンちゃんが欲しいけどマンションに住んでいて飼えないという人でも「生き物を育てるということの疑似体験」をすることができます。

小学生や小さな子供にとっては、たまごっちを育てることで「生き物の命の大切さを学ぶ」ことができるかもしれません。

これらすべてがたまごっちがお客さんに提供している価値であり、ベネフィットです。

女子高生や女子小学生は、これらのベネフィットに惹かれてたまごっちに殺到するのです。

【まとめ】いつの時代でも、どんな商品・サービスにも必ずマーケティングが仕掛けられている

いかがでしたか?

この記事を読んで、ベネフィットについて分かっていただけたら幸いです。

今回はたまごっちをマーケティング目線でみましたが、いつの時代の、どんな商品やサービスにも必ずマーケティングが仕掛けられています。

いま、顔を上げて、あなたの周りにあるものを見渡してみてください。どんなマーケティングが仕掛けられているのでしょうか。

あなたが過去に購入した商品のベネフィット、あなたが今買おうとしている商品のベネフィットなどベネフィットについて考えてみてください。

ありがとうございました。

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