- 「エンジニア採用がなかなかうまくいかない」
- 「どうしたら優秀なエンジニアを採用できるの?」
- 「中小企業でもエンジニアを採用できるコツが知りたい!」
という方に向けて今回は記事を書いています。
近年では技術職の人材不足が問題となり、中小企業のエンジニア採用が難しくなっていて、エンジニアの採用で悩んでる方が多くいらっしゃいます。
今回の記事では、エンジニア採用でお悩みのあなたでも、難しいエンジニア採用ができるように、採用のコツ、採用手法をまとめて解説します。
この記事を最後まで読めば、「エンジニア採用でお困りのあなたでも、難しいエンジニア採用を成功させる具体的なコツ」が全てわかります。このコツをうまく活かせば、今までなかなか採用できなかったエンジニアを採用できるようになるでしょう。
中小企業のエンジニア採用が難しい理由とは?
では、まず最初に近年なぜエンジニア採用が難しくなっているかを解説していきます。
売り手市場が影響している
まず、はじめに圧倒的にエンジニアが不足していることが挙げられます。現在、IT技術はめまぐるしく進化を遂げていて、エンジニアに求められる技術が日々高まっています。
数年前まで重宝されていたスキルも、現在では需要が大きく減るなど、技術の発展に伴い、エンジニアに必要となるスキルも変化しています。
そんな専門的な技術が求められるイメージから、そもそもエンジニアを目指す人が少ないことが、技術職の人材不足「売り手市場」につながっています。
こうした「売り手市場」では、求職者は優位に企業を選ぶことが可能であり、優秀な求職者ほど高い待遇を求め就職活動することができます。
福利厚生や待遇面で大手が有利
売り手市場であることに起因して、エンジニアは、中小企業より福利厚生や待遇面で優れている大手企業に流れやすい傾向があります。
下記のデータをご覧ください。これは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和元年)」を参照して中小企業と大手企業のエンジニアの平均年収を男女別に比較したものです。
※上記のグラフでは、賃金構造基本統計調査(令和元年)より「年収」は、「月の給与」の12ヶ月分と「年間賞与・その他」との合計金額を記しています。
データからも見て取れるように中小企業と大企業とでは平均年収に100万円もの差があります。この年収の差が中小企業のエンジニア採用が難しいと言われる大きな要因です。このことから、エンジニアを高待遇で雇用できる大手企業の存在が、ただでさえ難しい中小企業のエンジニア採用に拍車をかけています。
独立してフリーランスになるエンジニアも多数
エンジニアは売り手市場であることもあって、常に需要の高い職種です。エンジニアは技術力が高ければ高いほど、引く手あまたであるため、高い技術力をもつエンジニアは、企業を退職しフリーランスとして独立し、個人で単価の高い依頼を受注する傾向にあります。
転職市場に優秀なエンジニアが少ない
大手企業で好待遇で雇用され満足している優秀なエンジニアは転職市場に出てきにくい傾向にあります。また、自らの高い技術力で依頼を受注しているフリーランスのエンジニアが、今後企業に属することも考えにくいです。
そのため転職市場にも優秀なエンジニアが少なく、中小企業はさらに難しいエンジニア採用を強いられています。
難しいエンジニア採用を成功させるコツ5選
ここまでで、なせエンジニア採用が難しいのか理解してただけたと思います。ここからは、難しいエンジニア採用を成功させる以下のコツを5つご紹介します。
- 採用したいターゲットを具体化
- 現場のエンジニアに採用に携わってもらう
- 採用基準の見直し
- 働きやすい労働環境の整備
- エンジニアとしての伸びしろを見極めて採用する
それではまず、一つ目のコツから解説していきます。
採用したいターゲットの具体化
まずは、採用したいエンジニアに必要となる具体的なスキル・経験・採用後のポジションなどを考えたペルソナを明確にすることが重要です。
どのようなスキルを持ったエンジニアが必要なのか、業務内容やポジションを具体化することで、自社と求職者のミスマッチをなくし有効応募を増やすことが狙いです。
採用ターゲットを具体化し、ミスマッチをなくすことは、書類選考の無駄を省き、理想のターゲットに労力をかけることができるようになります。
現場のエンジニアに採用に携わってもらう
ITの知識のない採用担当だけでは求職者のスキルや適性の判断は難しいです。そのため現場のエンジニアには書類選考から面接まで携わってもらうことが見極めには重要です。
エンジニアのスキルといっても幅広いため、どのようなプログラミングスキル、プログラミング言語が必要になるのか、理想の採用像を現場のエンジニアと事細かに設定します。そうすることが求職者とのミスマッチをなくすことにつながります。
面接では専門的な知識を交えた対話で求職者との的確なマッチングを図ることができます。現場の社員が求職者のスキルを把握でき、採用後スムーズに業務へ移ることも期待できます。
採用基準の見直し
そもそもあなたの企業の採用基準が高く設定されてはいないでしょうか。意外と多くの中小企業が陥ってしまいがちなのは、即戦力にこだわり過ぎて採用基準が高くなってしまうケースです。
即戦力に期待するあまりに、年齢設定で採用ハードルを上げてはいないでしょうか。業務上その年齢設定を設ける必要は本当にあるのでしょうか。
年齢のハードルを下げるだけでも必要とするポジションのエンジニア採用がかなうかもしれません。「本当に採用基準はこれではいけないのか」と自問自答を繰り返し調整していくことが大切です。
働きやすい労働環境の整備
労働環境の充実もエンジニア採用において求職者が重視するポイントです。働き方改革に加えて、リモートワークやフレックス制の導入などエンジニアの喜ぶ働きやすい環境を整備することも、難しいエンジニア採用を成功させるコツです。
求職者が待遇面で優劣がつけられない二社で就職を迷っている場合でも、働きやすい労働環境が整っているという一面を強みにすることができれば競合に打ち勝ち難しいエンジニア採用を成功させることにつながること間違いないでしょう。
エンジニアとしての伸びしろを見極めて採用する
即戦力として活躍が期待できる優秀なエンジニアは好待遇で雇用されている、もしくはフリーランスで活動しているというのは、もう既にお分かりいただけたと思います。
そこで、即戦力という採用にこだわらず、エンジニアとしての伸びしろを見極めて採用するというのも難しいエンジニア採用を成功させるコツの1つです。
エンジニアに必要とされる技術は変化が速いために、エンジニアであり続けるには常に学び続ける姿勢が重要です。未経験者でも努力し学び続けた結果、エンジニア経験者を追い抜く可能性もゼロではありません。
そこで、能力や行動特性からエンジニアに適性があるかどうかを判断し採用するポテンシャル採用も主流となってきました。
入社後は資格取得をサポートするなど、スキルアップを前提に採用するのも策です。需要の高まるエンジニアとして、自社で働くのは技術力向上、成長機会の場と打ち出すのも有効です。
難しいエンジニア採用を成功させるにはどういった方法があるのか
ここからは実際の採用方法を具体的に解説していきます。前提として、採用にかかる料金は新卒で1人約60万円。中途採用では1人約80万円強かかることを踏まえたうえで手法をご確認ください。
求人広告
まず、従来より一般的とされているのがこの求人広告です。
新卒大手求人媒体の広告費は90万円前後、新卒採用媒体では大手求人広告でなければ約60万円(月5~10万円で半年~1年掲載)かかります。中途採用では掲載枠が小さいもので15~20万円(掲載期間は2~4週間)、掲載枠が大きいものだと100万円以上かかります。
求人広告のメリットは、何人採用してもコストは一定だということです。大量採用すればするほどコストが安くなります。
「少人数の採用だからサイトに載せるほどではない」とよく聞きますが、採用にかかる料金は新卒で1人約60万円、中途採用では1人約80万円強かかることを踏まえると、1人2人だからこそ求人広告に載せるのが一番コスパがいい手法になります。
うまく使えば最も採用単価が抑えられる求人方法と言えます。
就活エージェント
これは就活エージェント(人材紹介会社)に企業が求めるエンジニア像を出来るだけ具体的に伝えることで、希望に沿ったエンジニアからの募集が期待出来るようになります。
新卒採用の場合の採用単価が1人約70万円。理系や上位校に絞れば1人90万~110万円の紹介料です。中途採用の紹介料は、紹介する求職者の年収の35%が一般的です。
採用基準を満たした求職者とマッチできる可能性は高いが、人選は担当エージェントの力量にゆだねる部分も大きいです。ただ成功報酬型でありコストがかかる点には注意すべきです。
リファラル採用
これは自社の社員に友人や知人を紹介してもらう採用手法です。企業理念や文化・風土を認知した現場の社員が、企業と友人をつないでくれるためミスマッチが起こりにくいことがメリットに挙げられます。
友人である社員に相談した程度で、転職市場に登録する前の人材を紹介してもらえる可能性があるのもメリットの一つです。転職市場に出る前の人材に単独でアプローチできるのが強みと言えます。
外国人エンジニアの採用
外国人エンジニアの採用を取り入れるのも難しいエンジニア採用を成功させるコツの1つです。視野を広げることにより、ターゲットとなるエンジニアの母数を増やすことができます。
エンジニアは接客や電話対応が必須の職業ではないので、外国人でも無理なく務まります。
プログラミングスクールへ求人を持ちかける
採用担当になって間もない方には「そんな手もあったのか」と思われるかもしれません。
実はプログラミングスクールでは、就職先の紹介もおこなっています。こうしたスクールに求人を持ちかけるのも、難しいエンジニア採用を成功させる手法の一つです。
特に今は若年層のエンジニアが不足しているので、プログラミングスクールに求人を出しておくと学生のうちからプログラミングスクールに通っている若い世代の応募を集めるきっかけになります。
難しいエンジニア採用を成功させるコツ5選まとめ
今回は難しいエンジニア採用を成功させるコツを5つ解説しました。解説したコツをまとめると以下の5つです。
- 採用したいターゲットの具体化
- 現場のエンジニアに採用に携わってもらう
- 採用基準の見直し
- 働きやすい労働環境の整備
- エンジニアとしての伸びしろを見極めて採用する
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した5つのコツを、今後のエンジニア採用にお役立ていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。