この記事を書くにあたって、3人の社員にインタビューをして入社の際になぜ当社を選んだのか聞いてみました。その結果、なんと3人とも全く同じ回答。
面接の際に人事が「会社のビジョンと人材の必要性」を伝えたことだったのです。
3人とも、職種も年齢もバラバラで、
- 大手から当社に来た人
- フリーランスとして10数年仕事をしていた人
- ヘッドハンティングで当社に来た人
と経歴、経緯も様々です。
しかし入社を決意した決め手、他社と比べて選ばれたポイントが同じでした。
今回はあなたの会社でも「ビジョン」を明確に伝え、あなたの会社が選ばれるよう社員3人の意見を基に詳しく解説いたします。
具体的な「ビジョン」とは・・・?
面接の際に伝えることで求職者が入社を決意してくれる「ビジョン」
具体的にはどんなことを伝えれば良いのでしょうか?
会社として進みたい方向を示す
面接では、求職者側の情報を聞き出すだけでなくあなたの会社の情報はお伝えしていますか?また、会社の現状だけでなく会社の目指すところはお伝えしていますか?
意外とこの2つのポイントを伝え忘れている方が多いのではないでしょうか。
求職者は自分がどんな会社に勤めることになるのか気にしています。もちろんどんなビジネスモデルでどのくらいの業績で、という「現状」は求職者だけでもネットで情報を得られます。
しかし今後会社が目指しているところは実際にあなたの会社に行って聞いてみないとわかりません。求職者は面接でそのような情報を得られるかどうか、人事が話してくれるかどうかを見ています。
そしてなぜ会社の未来を知りたいか、ということについては次にお話する求職者の活かし方に深く関わってきます。
求職者が入社後どう力を活かせるのかを伝える
インタビューをした3人が入社の決め手として最も強調していたのが「自分の能力を活かせるかどうか明確だった」ということです。
特に中途採用の場合は、求職者は今まで培ってきた能力を使ってどのように会社に貢献できるかを知りたいと思っています。
「どんな業務をするか説明しています」という方。
そうではないのです。
業務を具体的に説明するのは大切ですが、その業務が会社にどんな影響を及ぼすのかが求職者には刺さります。
先ほど「会社の未来」を伝えるのが大切だとお話しましたが、「入社してくれたら会社としてこんなことが出来るようになる」だからこそあなたに入社して欲しいという流れが大切です。
求職者にも会社として進みたい方向が分かれば、そこに貢献するために「自分がやるべきこと」や「力になれること」と分かるのです。
業務をやる上での役割が明確になれば入社したあとのイメージも湧きやすくなります。
社員を見せる
最後に伝えるべき「ビジョン」は「自分もそうなれるのか?」というモデルを求職者に示すことです。
社員の活躍したエピソードや年収モデルなど、入社したらこんな未来が描けると想像できる例を話しましょう。実際に現場の社員と会ってもらうのもひとつの手です。
楽しそうに仕事をしている社員を見れば、求職者も「楽しく働けるだろう」と想像できますし、反対に疲れた顔で、どんよりと仕事をしているなら「ここで働くとこうなってしまう」と思ってしまいます。
自分はどんな人と働くことになるのかが分かるだけでなく、どうなれるのかを具体的に示すには、実際に働いている社員の話をしたり会ってもらうのが一番です。
このように、求職者は入社や選考を考えるにあたって
- 自分がどう貢献できるか
- 自分がどうなれるのか
を最も気にかけています。
その疑問や不安を面接時に解消できた会社に好印象を持つのです。
あなたの会社でも、面接時には是非これらのポイントを意識してみてください。