皆さんの会社ではエージェント(人材紹介会社)は使っているでしょうか?
エージェントは完全成功報酬といって企業に紹介した人材が入社すれば、企業から料金が支払われます。
ケースによってその金額はまちまちですが企業は、紹介した人材の年収の~%を払うというシステムが多いので年収の高い人材を求めている企業に紹介すれば高いフィーを得られる可能性が上がるというわけです。
つまりエージェントはフィーの高い企業を優先的に紹介先として選ぶことになります。
では、知名度のない会社やあまり人気のない職種、高いフィーを払えない企業はひたすら待つしかないのでしょうか?安心してください。そんなことはありません!
今回は、元エージェントの経歴がある弊社の社員に、優先度を上げるために企業がやるべきことを教えていただきました。
なんと、たった1枚の紙で効果が表れるそうです。
そのたった1枚の紙とは…
会社の情報が書かれたチラシです!
優先順位を高くしたいならフィーを上げる、もしくは会社の情報を豊富に提供する。これらに尽きます。
なぜ会社の情報が書かれたチラシで優先順位が上がるのか?
①エージェントの仕組み
エージェントには大きく分けて2つのタイプがあります。
- 担当者1人に対して企業のクライアントと求職者両方がついているタイプ。
- 企業を担当する人、求職者が担当する人が分かれているタイプ
の2つです。
後者の仕組みのエージェントの方が多いでしょう。
後者は、企業担当者が会社から仕入れた情報を社内に共有し、求職者担当が求職者個人に紹介するという流れになっています。
会社から仕入れた情報を、社内にシェアしやすいツールがあるということはそれだけ話せるポイントが明確でたくさんあるということなので求職者に紹介しやすいです。
②属人的にならない
エージェントの担当者の中でもA,B,C社の説明は得意だが、D社は苦手が得意、D社だけはとても得意、と属人的になってしまっている場合があるそうです。担当者によって紹介する会社が違うという状態です。本来それは良くありません。
もしもチラシとして同じだけの情報が全員にいきわたれば、エージェント内での共有も簡単で担当者によって紹介してもらえない。という事態を防ぐことが出来ます。
③紹介する求職者の幅が増える
忙しい求職者なら、エージェントは直接会うのではなく電話面談という対応を取ります。
求職者から、探している仕事についてのヒアリングをし、会社の紹介をした後は「考えてみてください」と言うしかない場合もあります。求職者は、電話で聞いているだけになってしまうので、応募の決め手になる情報は残りません。チラシとして、視覚で確認出来る情報があるだけで応募の決め手になることもあるので、とても重要なのです。
なぜ会社のホームページや動画ではなくチラシなのか?
実際にホームページや動画を求職者に対して見せるのは会社を紹介をし、求職者が気になる!と思った後だそうです。補足として提供する情報なので「応募の決め手」にはなりません。
エージェントが会社を紹介するときに使えて会社のメリットもデメリットも分かる資料が必要です。
どのように作れば良いのか?
「チラシ」なので形態としてはA4の1枚の紙(PDF)で良いでしょう。
内容は求人広告のような感じで募集職種や待遇、給与フロー(給与モデル)などを書きます。
例えば、人気ではない職種の場合や夜勤あり、給与があまり高くないなどのネガティブポイントがある場合は、それらのフォローポイントも書きましょう。
またマイナスイメージがあるならそれを払拭できるような強みを書くことも大切です。
エージェントでは求職者が応募をする会社の目標値が決まっています。平均20社ほどを求職者に受けて欲しいと思っているわけです。
企業としてはその中の1社に選ばれるべきなので、フィーを上げることが難しければ「出来る限り情報を提供する」「資料を作る」という工夫をし、エージェントへの協力は惜しまずに行いましょう。