人事の仕事は採用のイメージが強いですが、社外に関係する業務だけではありません。
他部署の社員と関わる業務もたくさんあります。その中でふと相談事をされることもあるかもしれません。
今回は人事として相談役になった時上手く対応するコツをご紹介します。
社員からの相談に対応するコツ
大前提として、まず業務上の相談はそれぞれの上司にするべきです。なぜなら、当事者に近い人しか分からないこともあるからです。
しかし人間関係が上手くいっていないことが原因で言い出せない場合もあります。
そんな時に人事として出来ることを、という意味で参考にしていただければ幸いです。
①コミュニケーションの日頃から多く取る
人事は専門的な業務の上では他部署と関わることはあまりありません。
しかし、さかのぼれば全社員と入社時に一度は関わっている存在です。日頃からコミュニケーションを取るようにしていれば何か困った時に頼れる存在として挙がりやすいです。
採用や研修などで社内に協力を仰ぐ機会も多いですし、快く協力体制を取ってもらえることにも繋がります。
トイレや、すれ違いざまなどちょっとした時で良いので是非意識してみてください。
②同調はしない
もし現場の社員から何か相談事を受けたとき、あまり気分の良くない内容であることも考えられます。例えば、現場の社員が会社のやり方に不満を持っている時などです。
人事は経営にも近いので、会社が向かおうとしているところも理解しています。同時に、現場視点で目の前の弊害が出てきていることもわかります。
複雑な気持ちになることもありますが話は聞いても同調までしてはいけません。
最初に述べたように当人同士しか分からないこともあるからです。第三者である人事が入ってしまうことで余計に話が大きくなってしまう可能性があります。
上手く線引きすることが会社にとっても社員にとっても為になりますので要注意です。
③場合によっては橋渡しもする
前の項目で「同調はしない」と述べましたが、問題をそのままにしておいてはいけないと感じた場合は橋渡し役もしましょう。
例えば、「このままだと社員が辞めそう…」と異常を察知した時などです。
当人同士しか分からないことがあるのは事実ですが、当事者でないからこそ解決できることがあるのも事実です。
チームや友人のグループの中で良く皆から相談をされる人がいますよね。会社のように規模が大きくなってくると相談できる先は、個人では難しくなってきます。
しかし組織の中で「相談先」は必ず必要です。
それが直上司であるのが最も理想的ですし、普段から上司や部下とそうなれるような関係性を築くことが大切ですが、それでは対応できない場合の「セーフティーネット」として人事があるべきではないでしょうか。
是非この記事をきっかけに社外だけでなく、社内にも目を向けてみてください。