「採用活動を始めたいけど、何から始めていいか分からない」という声をよく聞きます。
あなたは採用活動をするにあたって何を一番始めに勉強すれば良いと思いますか?
面接の仕方?
求職者を集める方法?
上手なプレゼンテーション方法?
どれもとても大切ですが、一番始めに勉強するべきことではありません。
始めに勉強するべきは「自社の職種理解」です。
なぜ職種理解が大切か?求職者にとって人事(採用担当者)は初めて会う社員であり、会社の情報を知る窓口です。求職者に業務のことについて聞かれたとき答えられて当然、の存在なのです。
もしも業務のことを聞かれて分からないとなると、それだけで求職者は会社に対して不信感を抱いてしまいます。もちろん面接のスキルなども大切ですがそれは「選考」のスキルです。
まずは求職者と信頼関係を築き、会社にポジティブな感情を持ってもらわないことには「選考」すらも出来ません。
会社をしっかりと説明できる知識をつけること、特に会社の情報の中でも、求職者が気になるであろう「職種(業務)」についての知識をつけることが最も大切なのです。
職種理解とは具体的にどんなこと?
職種理解の重要性はご理解いただけたと思います。
では具体的に「職種」のどのような事を勉強すれば良いのかご紹介します。
①具体的な業務内容
まずはどんな業務をしているのか、です。
もちろん一般的に職業名が指す仕事内容も含めますが、大切なのは「自社の」その職種の人が何をしているか、です。
なぜなら、職種の名称は同じでも会社によって業務内容が異なる場合があるからです。
②社内でどのような役割を果たす仕事なのか
同じ職種名でも会社によって業務内容が異なるのと同様にポジションによっても異なります。
こちらは想像に難くないと思いますが同じ「人事」でも人事部長と、採用担当では業務内容が違いますよね?また他部署にどのような影響を及ぼす業務なのか、ということも大切です。
求職者が会社を決める時、「一緒に働く人」はとても重要視するポイントです。同じ職種のチームメンバーだけで行う仕事か他部署とのやりとりが頻繁に生じる仕事か全くイメージが違いますよね。ポジションの違い、他部署との関わり方を押さえておきましょう。
③どんなスキルや知識、経験が必要なのか
こちらは書類選考で重要になってくる要素ですが、面接の際に求職者からよく聞かれる項目でもあります。
特に専門職になると使っているツールを聞かれることもあります。
あなたがその業務を遂行出来るレベルになる必要はありませんが、ツールの名前やスキル、知識、経験、それらが必要な理由などは勉強しておくと
面接の時に困らずに済みますよ。
現場の社員を味方につける
では、最後に前述した項目をどのように勉強すれば良いかについてお話します。
それはズバリ「現場の社員の方に聞く」です。
同じ会社にいるとはいえそれぞれの職種について詳しく知るには自分ひとりでは限界があります。現場の社員の方に教えてもらうのが一番です。
業務の時間を割いて教えてもらうのは申し訳ない…と思った方、ご心配なく!現場の社員の方にとっても「人事が職種を理解する」というのはメリットがあるのです。
人事が職種を理解することで
- その現場にどのような人がいるか
- 今後の発展の為にはどのような人材が必要か
ということが分かります。
つまり、人事が現場の情報を知れば知るほど優秀で、会社の業績にも貢献でき、しかもチームにマッチする人の採用に繋がるのです!
このメリットを伝えれば現場も快く協力してくれるでしょう。
まとめ
採用活動を始めたいけど何を勉強したらいいか分からないという方は社内のそれぞれの職種の、
- 具体的な業務内容
- 社内でどのような役割を果たす仕事なのか
- どんなスキルや知識、経験が必要なのか
を「現場の社員」から学びましょう。
さらに自分が会社を選ぶ時に不安に感じそうな点、絶対に譲れない部分はどこだろう?と考えて思い浮かんだ項目は全て調べておくのがオススメです。
面接での質問に自信満々に答えるあなたを見て、求職者からの会社の印象はどんどん良いものになるでしょう。それは、優秀な人材を採用出来る大きな第一歩ですよ。
そんな未来を手に入れるために是非この記事を参考にしていただければ幸いです。