- 『求人広告を使って採用を行ったことがない』
- 『人材不足に困っている。今すぐ短期間で採用したい』
- 『求人広告の掲載から採用までの具体的な流れがわからない』
という方に向けて記事を書いています。
現在、少子化や企業増加による人材不足に悩む企業は多く、社会問題となっています。そのため、ダイレクトリクルーティングやWEB広告のような時代に合わせた採用手法を取り入れるなど、どの企業も採用活動の見直しや改善を行っていますが、短期で人材を採用することは難しいようです。
そこで今回の記事では、最短で人材採用を行うことのできる『求人広告』について徹底解説します。
この記事を読めば、求人広告で採用を行った場合の実際の流れから具体的なスケジュールまでを知ることができ、最短で人材を採用できます。
短期間で人材を採用するなら求人広告。その理由とは
求人広告よりも、自社から声をかけるダイレクトリクルーティングの方が一見早く採用できそうな気がします。しかしダイレクトリクルーティングの登録者は今すぐに転職する気があるのではなく自社への入社意欲も低いため、採用までに時間がかかることがあります。
一方で求人広告は、自ら転職を希望している人材が集まる媒体であるため、ダイレクトリクルーティングよりも短期間で人材を採用することができます。掲載するスピードだけでいえばダイレクトリクルーティングの方が早いのは確かですが、短期間で人材を採用するには求人広告が最も効果的であると言えるでしょう。
しかし、短期間とはいっても採用担当者の負担と責任は大きく、必要な準備を怠ってしまうと優秀な人材を逃したり、欠員を生んだりといった失敗に繋がります。求人広告を使って採用活動を成功させるには、余裕を持ったスケジュールとスピード感のある行動が必要不可欠になります。
スピーディに&確実に採用するなら掲載課金を
求人広告には、成果課金と掲載課金の2種類の課金システムがあります。
成果課金 | 掲載課金 | |
---|---|---|
掲載概要 | 掲載した広告から現れた応募者の数や採用した人数に応じて一定の比率の報酬を支払う | 採用の成果は関係なく、掲載されている期間に一定の金額が発生する |
掲載期間 | 無制限 | 28日間 |
媒体例 | 転職ナビ、ジョブオプLite | リクナビ、マイナビ |
掲載課金と比べ、成果課金は無料でいつまでも掲載できるため、初めて求人広告を利用する企業からは人気のある課金システムです。しかし成果課金は新着求人が上位表示されるため、長期間掲載していても求人の応募が増えないというデメリットがあります。
一方、掲載課金は28日間限定で常に鮮度の良い広告が表示されるため、求職者からの意識を向けることができます。
そのため、短期間で確実に人材を採用したいのであれば、成果課金よりも掲載課金システムがおすすめです。
求人広告を使った採用の流れとスケジュール
ここからは、実際に求人広告を利用した際の採用の流れとスケジュールについて徹底解説します。
①媒体決め【平均10日~2週間】
求人広告の採用は、まず媒体を選択することからスタートします。広告会社に電話で問い合わせをしてから媒体が決まるまでおよそ10日~2週間かかります。
媒体決定までは以下のような流れで進めていきます。
- 広告代理店の選定
- 見積もりを取る
- 再度商談
(1)広告代理店の選定
求人広告を利用し早期で採用したい場合は、広告代理店を利用するのがおすすめです。求人広告を初めて利用する採用担当者はすべての広告会社を呼んで媒体を選ぶパターンが多いですが、広告代理店を利用すればそのような手間を省くことができ、スムーズに媒体選定に進むことができます。
(2)媒体を比較し、見積もりを取る
次に、どの広告代理店のどの媒体が最もお得なのかを話し合い、どの媒体を利用するのかを決定します。
求人広告は、WEBや求人誌等の多数の媒体から選ぶことができ、媒体ごとで採用のターゲットが異なります。
欲しい人材の特徴に合わせ、費用だけでなく、企業の雰囲気なども考慮しながら慎重に選ぶようにしましょう。
(3)再度商談
広告代理店・媒体の選定は、一度の商談で決定せず、何度か商談を重ねて決定します。そのため、1週間程度確保しておくことが必要です。
②取材・原稿作成【平均2週間~3週間】
媒体決定後、取材と原稿の作成に取り掛かります。取材から原稿完成までは2週間~3週間程度かかります。
(1)取材
原稿を作成する前には掲載する写真の撮影や、企業の強みや求める人物像などといった広告掲載に必要な情報をヒアリングするための取材が行われます。取材は大体1日で完了するものの、取材陣のスケジュールが確保しにくく遅いと2週間後になることもあります。
効率良く作業を進めるためにも、臨機応変に日程調整を行い、できるだけ取材陣のスケジュールに合わせられるように準備しておきましょう。
(2)原稿作成
取材終了後、次に原稿作成に入ります。担当者と企業間で行われる原稿のやり取りを含め、記事の制作作業から完成まではおおよそ1週間を要します。
また原稿完成からすぐに掲載できるわけではなく、”毎週水曜日更新”といったような更新の曜日が決まっている場合は、原稿が完成していても更新日まで待つ必要があります。さらに媒体にも審査が入るため、丸1日待つ場合があります。
③選考【平均1ヵ月】
広告掲載が始まり、求職者からはじめの履歴書が届くまで大体2日~3日ほど必要です。
また選考フローや選考基準は企業によって異なりますが、履歴書が届いた即日か翌日に書類審査を行う企業が多く、広告掲載から書類選考がすべて終了するまでは大体30日ほどかかります。
④面接【平均1ヵ月】
書類選考を終えたら、次は面接に移ります。面接は、1人の求職者に対して1ヵ月かかります。つまり書類選考者が3人いた場合、面接から内定までは2か月~3ヵ月程必要になるということです。
また求職者のスケジュールに合わせて調整する必要があるため、1次面接から2次面接の間は7日間程空けるという認識をしておきましょう。
⑤内定~出社【平均3ヵ月】
内定者が現在無職である場合はすぐに働いてもらえますが、内定者が転職者であった場合、前職を退職するまでには最低1か月は必要であり、出社までには大体3ヵ月は見ておきましょう。そのため、人材が必要な時期に内定者に働き始めてもらえるように、内定承諾の期間を調節しておくことも重要です。
また業務の引継ぎや挨拶などといった前職の調整期間は、業界や業種によって変化します。
特に、前職が営業職やクライアントワークの方や担当の業務を一人で担っていた場合は注意が必要です。大量の引継ぎ作業に加え、お世話になった顧客への挨拶回りなどもあるため、早い時期に採用しておくことをおすすめします。
どうしてもすぐに人材を確保したい場合は、ターゲットを無職の求職者に絞って採用活動を行うのも手です。
最速でも3ヵ月!採用活動は”スピード感”が肝
求人広告を使った採用活動は、内定出しまでは最短で2ヵ月、採用成功までには3ヵ月ほど必要になります。
掲載後すぐに人材を採用できるというイメージのある求人広告ですが、実際にやってみると想定していた以上に様々な準備や業務が発生します。
早く確実に人材を採用したい場合は、『もっと早く募集しておくんだった…!』と後々焦ることのないように、求人広告を計画的に利用し、スピード感を持って採用に着手しましょう。