選考方法として最も一般的であろう書類選考。あなたはどんな基準を持って、合否の判断をしていますか?そもそもきちんと読んでいるでしょうか?
私は20卒の新入社員として人事部に入って思いました。
「ESって同じような内容が多いなぁ・・・」
「しかも明確な判断基準がイマイチないなぁ・・・」
あなたは、どんな基準を持っていますか?と聞かれたとき、パッと思いついたでしょうか?
「あまり読み込んでない…」という人も「読むけど確かに基準はないかも」という人も全人事が絶対に共通して見ているのは非常識でないかどうかくらいしかないのではないでしょうか?
それ以外は、フィーリングやパッと見て面白そうと興味を持ったものというように「経験」に頼った選び方をしている人が多いのではないでしょうか?
人事1年目の「経験」が足りない私のような立場としては本当に基準はないの??ととても困る状態です。しかしこのようにESを無碍にはできません!
ESに次のフローはおそらく面接です。面接出来る人数は限られていますよね?ESは、数に限りある面接の質を上げる重要なフローです。読まないなどもったいない!!
そこで、経験がなくてもESのここをチェックすればより良い人材が見抜ける!というポイントをまとめました!
経験がないあなたでもこれを読めばばっちり!経験があるベテランのあなたも
- 効率が上がる
- 後輩に任せられる
と良いこと尽くしです!
部活・アルバイトの話が出たらコレを基準にせよ
ESにはよく所属していた部活や、アルバイトについてのエピソードが書かれています。もちろんエピソード自体も参考にするべきなのですが、ここで注目したいのは部活の種類、アルバイトの業種です。
最近、ラグビー部が人事に人気だという話は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ラグビー部だから良い、とは一概には言えませんが、なぜ人気があるかというと「理不尽な事に対する耐性がついている」からです。
体育会系に多いかと思いますが、上下関係が厳しい部活はそれに当てはまります。
またアルバイトに置き換えると「理不尽な事に対する耐性がある」と判断できるのは居酒屋アルバイトが最も身近ではないでしょうか?
社会人になると、学生の頃と比べて理不尽なことだらけ・・・それに対してのストレス耐性がないことは離職に繋がる可能性もあります。
- ラグビー部、野球部、アメフト部
- マネージャー、裏方担当
- 居酒屋、テレアポ
- クレーム担当(携帯電話会社、ウェディング関係)など
具体例として挙げた部活やアルバイトが必ずしも当てはまるわけではありませんが、不条理なことに対する耐性がついていそうかどうかをひとつの基準としてチェックしてみてください。
「学生時代に頑張ったこと」チェックすべき項目
「学生時代に頑張ったこと」という質問はESでも面接でも、とてもよく目にします。
その質問に対してほとんどの学生が、「部活、アルバイト、ボランティア、留学、勉学」という取り組みからエピソードを持ってくると思います。
あなたも
こっちはボランティアか…
と似たようなESを読み比べ、苦労したことがあるでしょう。
「何かの大会で優勝した」とか「ネットでサイトを立ち上げて収入がある」とかそんな経験をしている学生は稀です。「人と違う経験があれば書きたいよ!」と学生も思っているでしょう。
では、似たような経験であっても優秀な学生を見抜くポイントはなんでしょうか?それは「学生なりの経験の中でPDCAを回せているか」ということです。
ん?と思った方、大丈夫です!ご説明します。
まず、学生のESで書いている文章は目標→努力内容→結果までしか書いていないことが多いです。
例えば、以下のようなESがあったとします。
- Plan(計画)・・・貧困層を手助けする
- Do(実行)・・・ボランティアの活動内容
- Check(評価)・・・学んだこと・思ったこと
で終わっていますよね?
Action(改善)を書くとすると、そこで、弊社の~というサービス、活動であれば叶えられると考えました。~のように働いてこの経験を活かしたいです。という感じでしょうか。
エピソードに挙げた経験を受けて
- どう行動を起こしたか
- 働き始めてどう活かすか
が書かれていれば、例えエピソード自体がよく聞く内容だとしても見落としてはいけない点ではないでしょうか。
ちなみに、会社でどう活かしたいかが書かれていればその程度によって、自社とのマッチ度が図れる可能性もあります。
ESの冒頭をみて、「あぁ…またか」と思うのではなく、文末に注目してPDCAを回せているかをチェックしてみましょう。
王道だが絶対に見逃してはいけないポイント
ESは文章力や、トリッキーで興味を引く書き方で差が生まれたり、どれだけ相手のことを考えた書き方・表現ができているかで選ばれるか否かが決まったりします。
しかし最終的に入社してほしいのは
- スキルが高い
- 頭が良い
- 就活が上手
な学生ではありません。
自社にマッチした学生です。「自分の会社への思いが強いES」は一番見逃してはいけません。
そしてそれは、人事の経験が浅くても出来る唯一にして絶対的なポイントです。
学生が時間と労力をかけて書いたESをじっくり吟味するのは結果的に採用の効率と質を挙げることに繋がります。
是非、今回ご紹介した
- 不条理なことに対する耐性がついていそうかどうか
- 学生なりの経験の中でPDCAを回せているか
- 自分の会社への思いが強いかどうか
をチェックしながら臨んでみてください!